派遣社員のコラム/マンションの受付嬢


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マンションの受付嬢

おねえさんの愛しい妹の結婚が決まりました。
おめでたい!!
結婚祝いとなると半端じゃないですよね(姉のプライドと意地!)
さっそく派遣会社に電話しました。
「土・日だけのお仕事探してください!」
「どんなお仕事がいいの?」
「データ入力でも何でもします!」
この会社のコーディネーターの女性とは、結構お話ししていたので、快くお仕事を探してくれました。
もちろん月〜金曜日までフルタイムで働いているので、土・日働いたら休みはありません。
月・月・火・水・木・金・金!(若い子は知らないかも)
つまりずっと働きずくめということですが、しかたありません。
愛しい妹のため!

しばらくしてコーディネーターから電話が入りました。
「分譲マンションの受付嬢でもいい?」
「やります!」
「ちょっと遠いけど…あのね、和泉大津というところで、駅から歩いて20分くらい」
そこは大阪の北の果てから南の果てまで縦断するくらい遠いところです。
「行きます!」

当日は電車を乗り継ぎ乗り継ぎ見知らぬ駅に降り立ちました。駅の周辺には何もなく、開拓した土の塊がまだ残っているようなところで、はるか遠くに大きなマンションが見えました。
夏真っ盛りです。
汗をかきかき、マンション受付会場へ到着しました。
そこは新築マンションの一室だけをモデルルームとして公開し、分譲の受付をします。
おねえさんはお客様の受付をしたり、お茶を出したりするのがお仕事です。
中は冷房が効いていてとても涼しいので、楽勝、これはおいしい!と思ってお仕事がスタートしました。

まずモデルルームの入口付近に立ってお客様を待ちます。
けっこう朝から家族連れが訪れます。
「いらっしゃいませ」
おじぎをしてお客様を中へ迎え入れます。
部屋の中の説明は不動産会社の人がしてくれるので、おねえさんはあいさつをすればいいだけです。
なんて簡単なんでしょう。これでお給料がもらえるなんて!
そう思っていたのは最初の2時間くらいでした。

おねえさんの立っているところは、冷房の風が直接当たり、1時間も立っていると寒いくらいです。そこにずっと立っているのはとてもつらく、姿勢を変えたくてたまりません。
それに宣伝のための大きなテレビスクリーンからはマンションの解説とバックミュージックが途切れることなく繰り返されるのです。
同じ音楽を何回も聴かされる不快感!
「それ止めて!」
と耳をおおいたくなるような苦痛に耐えなければなりません。
頭の中で音楽がぐるぐる回り続け、目まで回りそうなところをふんばって立ち続けました。

しかしお昼を過ぎると役割交替で、お客様にお茶を出すことにしました。
奥のキッチンにはすでにお茶やジュースのストックが完備しています。ペットボトルから紙コップへ注ぐだけです。

さすがにお昼を過ぎるとお客様が多くなり、準備したテーブルを全部埋めつくすほどの盛況ぶり。
通るのにやっとくらいの列と列の間をお盆を持ってお茶を出します。
広げた書類の邪魔にならないように、お客様と隣のお客様のわずかなすき間を狙ってコトンと置きます。
思い切り腕を伸ばしてお茶をこぼさないように置いたり、通路を歩くお客様の邪魔にならないように重たいお盆を抱えながら方向転換したり。
完備したはずのお茶が足りなくなって買い出しに行ったり(駅前まで20分!)、迷子になった子供の親を捜したり、お帰りになるお客様にバスの時間を調べたり、落とし物を預かって持ち主を探したり・・・。

まあ、初日はこんなものでしょう。

さて2日目。
日曜日はお客様が思いっきり多い日です。
「今日は外の抽選会場で受付してください」
お客様に喜んでいただくため、子供たちも退屈させないために、外に会場を設けて抽選を行うのです。
「は、はい」
朝から晴天、じりじりと焼き付けるような殺人的な紫外線。

まさかパラソルをさすわけにはいかず、中途半端な紫外線対策のまま立ちつくすことになったのです。
モデルルームを見終わったお客様が抽選会場へ来られると
「こんにちは、抽選にトライしてください。一等はピクニックセット、二等は浮き輪セット。ハズレなしです。」
とガラガラを回してもらいます。(良く商店街で見かけるガラガラまわすと玉がひとつ出てくるヤツ。正式名称を知りません)
するとすかさずお母さんが
「一等と二等が全然ちがうのね。浮き輪なの?」
痛い突っ込みにもめげず
「浮き輪ボートです。小さな子供さんなら2人まで乗れます」
と答えると
「なんだボートのこと?ボートって言えばわかるのに」
なんでそんなにつっかかってくるんだろうと、半泣き半怒りで、おねえさんはガラガラを指します。
こういうのは決まって子供の役目ですよね。
何等が当たるのかワクワクしながら回す子供、一等を当てるのよ!と目線を送るお母さん、おまけなんだしと見守るお父さん。
カラン!
黄色い玉ひとつ・・・
「三等です」
おねえさんは三等のサランラップ2個を子供に渡します。
「三等ってサランラップなの?二等と全然ちがうのねえ」
「あ、はい・・・」
たしかにサランラップは分譲マンションの見学には似合わないかもしれないけど、たくさんのお客様に手渡すには妥当な線なのでしょう。これがティッシュボックスでもタオルセットでも同じ反応だと思いますよ。
「もう一回できない?会社の人に内緒で」
はあぁぁぁ?
メインはモデルルームを見に来ることなのに、抽選の商品に夢中になるなんて。
それに後ろにもほかのお客さまが待っているし、おねえさんは不動産会社の人間ではないから、そんなこと独断で決めることなんてできません。
「お客さま1回ずつになっておりますので・・・」
子供はサランラップを2個もらったのでうれしそうなのですが(2個というのがいいのか?)お母さんは納得しない様子。
「ごめんねぇ」
おねえさんはお母さんにではなく子供にそう言うと、お父さんが帰るのを促してくれました。
ホッ・・・

たくさんのお客さまを相手にしていると忘れてしまうのですが、今は夏真っ盛りなのです。
一日中外に立っていたおねえさんは、たっぷりと紫外線を浴びてしまいました。

翌朝、会社で、
「いや〜どこ行ったんですかぁ?」
「マンションの受付のバイトしててん」
「うっそ〜絶対どっか遊びに行ったんやで!」
「働いてたんやて」
「うそや〜」
鼻の頭はもちろん、首から襟のところまで真っ赤に日焼けしていました。
やっぱりこんなに焼けてたら、働いてたなんて信じてもらえないのかなあ。
でもおかげで妹の結婚祝いもたっぷり貯まりました。

派遣は短期のお仕事もありますので、こんなふうにちょっとだけお小遣いがほしい!というときにも利用することができます。おねえさんは土・日のお仕事を2週続けて10万円超稼ぐことができました。たまには短期のお仕事でちゃっかり貯蓄をしちゃいましょう。

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